富士重工業は、クリーンロボット部の不正請求で、経済産業省と新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)から補助金交付停止などの措置を受けたと発表した。
同社のエコテクノロジーカンパニーにあるクリーンロボット部が補助金・委託事業に関して不適切な請求を行っていたため。
経済産業省は、不正受給を行った補助金の返還を命じ、再発防止を指示した。加えて、富士重エコテクノロジーカンパニーに対して2013年1月31日から2014年8月30日までの間、経済産業省所管の補助金交付停止と委託契約の締結を行わないことを通達した。
NEDOも不正受給を行った委託費の返還を命じ、再発防止を指示するとともに、富士重エコテクノロジーカンパニーに対して、2013年1月31日から4年間、新たな委託契約の締結と補助金の交付を停止する。
富士重では、今回の処分による補助金の返納金額について2月6日に公表予定の2013年3月期第3四半期決算に、当期の費用として織り込む予定。
同社のクリーンロボット部で不正経理が行われるとともに委託事業・補助金事業に関する不適切な請求が行われたことが発覚している。
これを受けて設置した第三者調査委員会の調査では、明らかな不正が確認できた案件以外に、不正の有無の判定が困難な案件についても返納の対象とし、経済産業省、NEDOなどへの返納額は、金利、加算金を含め約13億円としている。