恵那山トンネル天井板も撤去...中日本高速

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社員らを前に年頭挨拶する中日本高速・金子剛一社長CEO(1月4日・名古屋市、参考画像)
社員らを前に年頭挨拶する中日本高速・金子剛一社長CEO(1月4日・名古屋市、参考画像) 全 1 枚 拡大写真

中日本高速会社(金子剛一社長)は2月1日、トンネル内換気のために笹子トンネルと同じ構造で天井板を設置した恵那山トンネル下り線について天井板を撤去することを決めた。

金子社長はその理由について次のように述べた。

「監視体制を強化しているので安全性は確認できている。しかし、天井板崩落という大きな事故でお客様の構造に対する不安がある。それを払拭するため」

事故のあった笹子トンネルでは、下り線は対面通行のために天井板を撤去した。上り線についても、天井板を撤去して全面開通のための工事中を進めている。

恵那山トンネルは約8.5kmの国内屈指の長大トンネルで、天井板は下り線でほぼ全区間に渡って、上り線では一部に天井板が設置されている。

恵那山トンネルの対応についても注目が集まったが、事故当時の会見では、天井板を設置したトンネルについては「安全性は確認しているので、『トンネル天井板の落下事故に関する調査・検討委員会』の原因究明を見て、必要であれば新たな対応する」と語るに留めて、他のトンネルの天井板撤去などについて言及しなかった。

しかし、同日の会見で初めて恵那山トンネルの天井板について、撤去が検討されていたことを明かした。事故前の予定では、今年度までに撤去するか否かの方針を決定し、2014年度までに工事に着手する予定だったという。

今回の発表で、金子氏は初めて「換気方式の変更を前倒しして、天井板を撤去することを決めた」と語った。

金子氏は恵那山トンネルの工事期間は未定としながらも、見通しについても話した。

「どのくらの通行止めになるかはわからない。地元など関係者と協議中のため整い次第発表するが、1か月くらいはかかるのではないか」

自治体などと協議が進んでいるのは下り線についてだが、対面通行とせず、工事期間短縮のために上下線とも通行止めにする可能性が高い。

《中島みなみ》

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