欧州宇宙機関は2013年2月1日、「宇宙から見た地球」シリーズの中で、エンビサット観測衛星がとらえた雪に覆われたスカンジナビアの映像を紹介した。
このイメージの中で雲は北海を包み込み、右下の角に見えるデンマークと中央上部に見えるノルウェーの間を掃くように広がっている。そして右上の角には、分厚い毛布のような雲がノルウェー南東部を包み、スウェーデンにまで広がっている。
スカンジナビア半島にあるノルウェーはヨーロッパ諸国の中で最も北に位置する国で、そのフィヨルドによって名声を得ている。
氷河期の間に、氷と川が山々に深い峡谷を刻み込んだ。そして気象が変動すると同時に、ほとんどの氷は解けて峡谷は沿岸から流入した塩水に満たされ、フィヨルドが生まれた。
イメージの上部の付近にノルウェーの最も大きく深いフィヨルドである、「ソグネフィヨルド」を見ることができる。それは内陸に205キロメートル伸び、最大1,300メートルの深さに及ぶ。
この国の長い沿岸線と深いフィヨルドは、ユニークで様々な種類の漁業エリアと共に、魚の在庫を増やのに適した状態を提供し、ノルウェーを欧州において最も大きな漁業国にしている。
水産養殖は国の経済に重要な役割を果たし、ノルウェーは世界中の半分の量の大西洋サーモンを養殖している。
イメージの右下の角には大小の水が平坦な地形に斑点を成す、デンマークのユトランド半島の一部を見ることができる。
このイメージはおよそ1年前の2012年1月31日に、エンビサットによって撮影されたものである。