欧州宇宙機関(ESA)は「スペース・サイエンス」シリーズの中で、ハースケル宇宙観測衛星がとらえた宇宙の隣人、アンドロメダのイメージを公表した。
M31としても知られるアンドロメダは、我々の天の川銀河から250万光年の距離にある最も近い銀河であり、それは恒星の出現や銀河の進化を研究するのに絶好の研究対象となる。
ハースカル宇宙観測衛星は、遠赤外線に敏感なガスに混合された冷たい塵を通し、ガスの雲の中に恒星が誕生する場所を探し当てる。この新しいイメージは画面の中で赤く着色された絶対零度より数十度上の、銀河の中で最も冷たい塵の存在を明らかにしている。そしてそれとは対照的に、古い星々の家である中央の密集した温かい地域は、青い色で示されている。
銀河は20万光年の幅に渡って、渦巻き状の腕と少なくとも5つはある同心円のリングといった星が形成されるゾーンと、星の形成の見られない、散らばった暗いギャップで構成された複雑な構造を示している。