三井造船、二重船側構造を採用した17万4600重量トン型ばら積み貨物運搬船を引き渡し

船舶 企業動向

三井造船は、千葉事業所で建造していたパナマのサリュート・マリタイム向け17万4600重量トン型ばら積み貨物運搬船「ニュー・エクスペディション」が完成し、同事業所で引き渡した。

新造船は、貨物艙に二重船側構造を採用することにより、荷役効率化、貨物艙内のメンテナンス性、構造安全性の向上を図ったダンケルクマックス型ケープサイズバルカーの11番船となる。

SOLAS条約の二重船側構造要件を満たした構造でありながら、構造配置を工夫することで、従来の単船側構造船並みの貨物艙容積を確保した。新しい規則である国際船級協会連合共通構造規則も適用することで、オペレーションの自由度と構造安全性向上の両立を図った。

SOLAS条約に基づいた通行設備を貨物艙内に設置することで、安全で効率の良い点検が可能。船首楼の設置と船首部予備浮力に関する新規則への対応で、安全性の向上を図った。MARPOL条約の燃料油タンク保護規則に対応し、環境保護にも配慮している。

主機関にはIMO排ガス環境基準を満たした三井-MAN B&W6S70MC-C型を装備する。航海速力は15.5ノット。常用出力で最適なマッチングとすることで、低燃費化を図った。また、電子制御式シリンダ注油システムを採用し、運航コスト低減を図っている。

海洋環境保護のため、バラスト水処理装置を搭載する。バラストタンク内面塗装にはIMO新塗装性能基準を適用し、塗装品質と防食性能の向上を図った。

全長は292メートル、載貨重量トン数は17万6387メトリックトン。最大搭載人数は27人。

《レスポンス編集部》

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