トヨタ自動車の中国法人は2月1日、1月の中国における新車販売の結果を明らかにした。
同社の発表によると、1月の総販売台数は約7万2500台。前年同月比は23.5%増と、7か月ぶりに前年実績を上回った。
中国では2012年9月中旬、日本政府による尖閣諸島の国有化に反発する大規模なデモが発生。その後、現地では日本車に対する買い控えの動きが広がった。トヨタの中国新車販売も、その影響で減少。2012年後半の前年同月比は、9月48.9%減、10月44.1%減、11月22.1%減、12月15.9%減と、前年割れが続いていた。
今回、トヨタの1月中国販売実績が23.5%増と回復した要因は、昨年1月、中国では旧正月(春節)があったことが大きい。今年の旧正月は2月のため、今年の1月はディーラー稼働日が昨年よりも多かったのだ。
トヨタの2012年中国新車販売台数は、前年比4.9%減の約84万0500台。2002年に乗用車の現地生産を開始して以来、初めて前年実績を割り込んだ。同社は2013年、中国で前年比7.1%増の90万台の新車販売を目指している。