サイバネットシステムは、グループ会社のメイプルソフトが北米トヨタと、パートナーシップの継続及び新たな共同研究プロジェクトを開始したと発表した。
北米トヨタは新プロジェクトにおいて、数式処理による全く新しい技術を取り入れたロバスト制御系設計の構築を目指しており、メイプルソフトの数式処理技術を活用した設計開発、特に線形、非線形を問わないパラメトリックシステムに対する効果を期待しているという。
新プロジェクトは、昨年実施し成功した北米トヨタとメイプルソフトとの共同プロジェクトに続くもの。前プロジェクトでは、モデル簡単化や非因果律に基づく、高度なダイナミクスモデル用プリプロセスに関する新技術の研究が行われた。モデル簡単化では、エネルギー保存則に基づいて記述された物理現象を表現したモデルを、よりコンパクトでシミュレーション可能なモデルに変換し、詳細な解析や正確なシミュレーションが行えるようになった。
両社は、前プロジェクトでの成果を基盤とし、新プロジェクトによる数式処理をベースとした制御系設計プロジェクトを推進。実験やシミュレーションにかかる時間の短縮、さらに量産化された製品での、最適な挙動の保証へ繋がり、北米トヨタでの制御系設計のプロセスを支えることが期待されている。