中国吉利、英ロンドンタクシー製造会社を完全子会社化

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中国の浙江吉利控股集団(ジーリーホールディンググループ)は2月1日、英国のマンガニーズ・ブロンズ・ホールディング(MBH)を買収したと発表した。

英国名物のロンドンタクシーは、マンガニーズ・ブロンズ・ホールディング(MBH)の子会社で、英コベントリーに本拠を置くロンドンタクシー・インターナショナル(LTI)が製造。同社は1948年の創業以来、累計10万台以上のロンドンタクシーを生産してきた。

ところがLTIは2009年、700万ポンド(約10億円)もの巨額赤字を計上。経営が立ち行かなくなった。そこに手を差しのべたのが浙江吉利控股集団。スウェーデンのボルボ買収で一躍有名になった同社だが、2010年3月、MBHへの出資比率を23%から50%以上へ引き上げると発表し、MBHとLTIの経営権を取得した。

その後2012年、ロンドンタクシーには、大規模なリコール(回収・無償修理)問題が発生。2012年秋、マンガニーズ・ブロンズ・ホールディングは経営破綻した。今回、浙江吉利控股集団は、MBHの管財人から、マンガニーズ・ブロンズ・ホールディングの全株式を、1100万ポンド(約16億円)で取得することで合意している。

浙江吉利控股集団は、英国に新たな子会社を設立。ロンドンタクシーの製造や販売を継続する計画だ。浙江吉利控股集団の李書福会長は、「マンガニーズ・ブロンズ・ホールディングの買収は喜ばしい限り。今後も英国の象徴、ロンドンタクシーの製造を続けていく」とコメントしている。

《森脇稔》

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