ウイグル族難民を違法に強制送還、マレーシアが中国に

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国際人権団体、ヒューマン・ライツ・ウォッチ(HRW)は、政治難民の登録を受けていた中国・新疆ウイグル族自治区のイスラム教徒6人をマレーシア政府が秘かに中国に強制送還していたと明らかにし、国際法違反だと非難している。

HRWによると、マレーシア政府が6人を強制送還したのは2013年12月31日。6人はいずれも国連難民高等弁務官事務所(UNCHR)に難民認定を受け、難民ステータス申請手続きを行うことが認められていた。にも関わらずマレーシア警察は中国側に引き渡し、中国当局は6人をマレーシアから中国までチャーター機で連れ戻したという。

HRWのフィル・ロバートソンアジア地区副代表は、国際法に反して6人を迫害を受ける恐れがある中国に送還したいきさつ、送還に際して中国政府の果たした役割についてマレーシア政府がきちんと説明し、二度とこうしたことを起こさないようすべきだと批判した。

HRWは、亡命を求めるウイグル族を中国政府が証拠もなしに分離独立主義者やテロリストと決め付けて頻繁に逮捕していると指摘。 2011年にやはりマレーシア政府により強制送還された一人のウイグル族は「分離主義者」の容疑での禁固6年の判決を受けたと批判した。

伊藤 祐介

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