【スーパーフォーミュラ】韓国戦開催決定、地元選手参戦の可能性も

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今季からは「スーパーフォーミュラ」。
今季からは「スーパーフォーミュラ」。 全 11 枚 拡大写真

今年から「全日本選手権スーパーフォーミュラ」(SF)へと改称してリスタートを切る旧「フォーミュラ・ニッポン」(FN)。アジア最高峰シリーズの地位を確立するための具体的な第一歩として、5日、韓国でのシリーズ戦開催が正式決定した。

日本の最高峰フォーミュラレースが海外でシリーズ戦を開催するのは、FN時代の2004年マレーシア戦(セパン)以来9年ぶり。シリーズの競技レベルは高い次元にありながらも、人気・興行面で逼塞した状況を打破する“アジア開放政策”の起爆剤として成功が期待される韓国戦の開催日程は、昨年から予定されていた通り2013年8月24〜25日となった。全7戦から成る今季シリーズの第5戦という位置づけである。

開催地も当初予定通りで、ソウル市内からクルマで2時間ほどの立地の新施設「インジェ オートテーマパーク」内の常設新サーキット(1周3.98km)が舞台だ。公式グランドオープンは今年5月5日の予定で、FIAのグレード2というコース規格の正式取得がSF開催の条件にはなるが、ついに開催正式決定へと至った。

そして、このインジェ戦にはレギュラー参戦ドライバーのみならず、韓国人選手のスポット参戦も予定されていることが明らかになった。この日、SFのシリーズ運営団体JRPは「2月7日に富士スピードウェイで参加候補選手3名のオーディションを実施する」旨を公表。キム・ドンウン、ジョン・イチョル、チェ・ヘミンの3選手がF3マシンでの走行を実施するとのことで、雪等の天候の影響が懸念される日程ではあるが、こちらの動きも注目されるところとなった。

なお、今季のSFは3月4〜5日の鈴鹿、20〜21日の富士での2回の合同テストを経て、4月13〜14日の鈴鹿戦で開幕するが、使用マシン自体は5年目となる米国スウィフト社製のFN09(新名称SF13)のまま。JRPは来季からの新マシン導入を目指しており、現在イタリアのダラーラ社がSF14の開発を進めているが、先日、そのシミュレーターテストの映像がSF公式サイトで公開されている。テストに参加した2012年王者・中嶋一貴は「現行車とは車重が50kg以上違うので、レスポンスがクイックで、ラップタイム的にも速かった。セットアップ変更による違いを感じることもできました」とのコメントを残している。

今季は新名称と韓国戦実施、そして来季は新マシン導入と、アジア最高峰シリーズへの階段を着実に登っていくプランを実行に移し始めた新生SF。一貴や塚越広大、伊沢拓也といった日本が誇る精鋭陣にインジェで韓国人ドライバーが挑む新構図も含め、新たな戦いのスタートに期待が膨らむ。

《遠藤俊幸》

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