トルコの茶畑を訪ねて (6) イスタンブール 雨の誘い

エマージング・マーケット 中東・アフリカ
トルコの茶畑を訪ねて (6) イスタンブール 雨の誘い
トルコの茶畑を訪ねて (6) イスタンブール 雨の誘い 全 4 枚 拡大写真

雨の誘い

続いてすぐ隣のアヤソフィアを見学しようと思ったが、かなりの人が並んで待っていた。どうしようかと思っていると、「ハロー」と声を掛けられた。そこにはイギリス生まれの女性が立っていた。気さくに話し掛けて来たので、こちらも調子を合わせていると「チャイでも飲みに行かないか」という。何となく変な気はしたが、まあトンデモナイことにはならないだろうと思い、付いて行く。

彼女は自称デザイナー。自分の作品が近くに展示してあると言い、そのお店へ。私にはジュエリーなど興味はないので、立ち去ろうとしたが、チャイを飲もうと言われ、そのままこぎれいなレストランへ入る。するとなぜだろうか、雨が降り出した。

雨のせいか、取り留めのない話をする。欧米人は取り留めのない話が得意だと思う。日本人はすぐに話にオチを付けるなど、意味を持たせようとするが、こちらでは本当に何でもない話をずっとしている。きっと雨のせいだ。チャイは小さなカップに入って出てきた。ミルクは入れない。砂糖はお好みで入れる。私は入れずに飲んだ。ちょっと苦い。

雨が上がり、外へ出る。彼女は旅行会社を紹介するという。彼女の狙いは分かっていたが、それは断った。彼女もしつこくはしない、不思議な女性だった。

《須賀 努》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

アクセスランキング

  1. 世界初の「破壊不可能ホイール」って何だ!? テスラ向けパーツ手掛ける米メーカーが開発
  2. 待望の新型スズキ『GSX-R1000R』が予告なしの初公開!「3色3様」往年のレーシングカラーで日本市場復活へ
  3. 「ミニGSX-R」をスズキがサプライズ発表!? 鈴鹿8耐マシン以上に「サステナブルかもしれない」理由とは
  4. 「盤石シャシー」に「戦甲車体」採用、ワイルドすぎるオフロードSUVが1時間で9700台受注の人気に
  5. 585万円で発売の軽キャンピングカーに注目…7月の新型車ランキング
  6. 【ダイハツ ムーヴ 新型】「ポッキー入れ」にイルミネーション、軽自動車でも質感を“あきらめさせない”インテリアとは
  7. リトラと決別した「ワイルド・キャット」、3代目ホンダ『プレリュード』【懐かしのカーカタログ】
  8. 約10万円で200km以上走るEVバイク登場に「現実的な選択肢」、ベトナムから日本上陸に期待の声
  9. 快進撃のヤマハ、次は「親しみやすいスーパースポーツ」で勝負!?「鈴鹿8耐2025」注目の1台
  10. 次期BMW『X5』の車内を激写! メーターパネル廃止、全く新しいパノラミックiDriveディスプレイを搭載
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  3. スズキ初のBEVはなぜ「軽EV」じゃない?『eビターラ』開発者が語る「EVの悪循環」と「スズキの強み」
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. ブレンボが新ブレーキ開発、粒子状物質を削減…寿命も最大2倍に
ランキングをもっと見る