昨年8月、岩手県盛岡市内の県道で発生した乗用車と中型トラックの衝突事故について、岩手県警は2月8日、乗用車を運転していた23歳の巡査が酒気帯び状態だったことを明らかにするとともに、この巡査を同日付で懲戒免職処分とした。
岩手県警によると、問題の事故は2012年8月12日午前6時ごろ発生している。盛岡市仙北3丁目付近の県道(片側2車線の直線区間)を走行していた乗用車が赤信号を無視して交差点に進入し、直後に右方向から交差進行してきた中型トラックと出会い頭に衝突。この事故で乗用車を運転していた盛岡東署・地域課に所属する23歳の男性巡査が腹部強打の重体。トラックの運転者も軽傷を負った。
警察は巡査を道路交通法違反(信号無視)容疑で書類送検したが、巡査の収容された病院に保管されていた血液を検察で分析したところ、酒気帯び相当量のアルコール分を検出。巡査から事情を聞いたところ、前日の勤務終了後から約3時間に渡って酒を飲み、事故当時は酒気帯び状態だったことを認めた。
このため、検察は巡査を道交法違反容疑で略式起訴。巡査は8日に罰金40万円の略式命令を受けたため、警察もこれを受けて巡査を懲戒免職処分とした。