日産エルグランド、踏み間違い衝突防止アシストを搭載

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日産・エルグランド踏み間違い衝突防止アシスト
日産・エルグランド踏み間違い衝突防止アシスト 全 4 枚 拡大写真

日産自動車は、アクセルとブレーキペダルを踏み間違えた時、衝突防止をサポートしドライバーの安心をさらに高める、踏み間違い衝突防止アシストを『エルグランド』に搭載した。

【画像全4枚】

このシステムは、ソナーによる障害物検知機能だけでなく、アラウンドビューモニターの画像解析技術で駐車枠を検知。万一誤ってアクセルペダルを踏み込んでもトルクを制御し加速を抑制する。さらに、ソナーで壁などの障害物を検知し、障害物に衝突する恐れがある場合には自動的にブレーキが作動するものである。

このシステムが、なぜエルグランドから装備されたのか。その理由は、パーキングソナーとアラウンドビューモニター、そして、ブレーキが組み合わさりこのシステムが構築されていることから、こういった機能が装備されているエルグランドが最適だったと、同車試乗会において関係者は述べる。

そもそもこのシステムの研究がスタートした際は、こういったセンサーを使わずに対応できないかを模索したという。「ドライバーのアクセルペダルの踏込速度や踏込量だけで、踏み間違いが検知できないかと研究しました。しかし、坂道や段差の乗り越えなど、必ず人はフルスロットルを踏むシチュエーションはあるのです。坂道を登ろうとアクセルを踏み込んだ際、(システムが作動し)進まなくて後ろに下がりぶつかってしまうことはあってはなりません」。そこで、シーンを限定する必要があると結論に至った。

「障害物が進行方向にあるのにフルスロットルにするシーンはないだろう。駐車場に入って行く時に踏み込むシーンはないだろうなど」シーンを特定し、パーキングセンサーとアラウンドビューモニターのカメラを使うことでそのシーンを認識できるようにしたのだ。

また、価格にも留意した。「パーキングセンサーはセンサーの中でも安い部類に入るので今後の車種展開もしやすいのです」(同関係者)。

さらに、このシステムの大きな特徴は、前進のみならず、後退でも作動すること。そして、作動した後、3秒後に解除されることだ。「これにはポリシーがあり、緊急脱出のことを考えると、解除しなければいけないと考えました」と述べた。

《内田俊一》

内田俊一

内田俊一(うちだしゅんいち) 日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会員 1966年生まれ。自動車関連のマーケティングリサーチ会社に18年間在籍し、先行開発、ユーザー調査に携わる。その後独立し、これまでの経験を活かしデザイン、マーケティング等の視点を中心に執筆。また、クラシックカーの分野も得意としている。保有車は車検切れのルノー25バカラとルノー10。

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