【MINI JCW クラブマン 試乗】痛快さと実用性を両立…島崎七生人

試乗記 輸入車
【MINI JCW クラブマン 試乗】痛快さと実用性を両立…島崎七生人
【MINI JCW クラブマン 試乗】痛快さと実用性を両立…島崎七生人 全 6 枚 拡大写真

『MINI』のサブブランドにして“高性能ライン”の『JOHN COOPER WORKS』。今やハッチバックを筆頭に6タイプと全ボディ(間もなく7タイプになる見込み)に用意される。

さらにすべてのモデルに6速MTだけでなく、6速ATが追加された。「これでもうAT限定免許のカミサンも説得できる!」と、心強く感じるマニアも少なくないはずだ。価格設定は一律6速MT車+13万円。ボディ色も各ボディごと5〜8色が選べる。

ATということで、まずクラブマンを借り出して試乗した。黒/赤のコントラストがシャープな外観、シューズは17インチクロススポークアロイホイール&205/45R17タイヤ、全高自体はベース車と同じだが、実に精悍なルックスだ。

インテリアもスマートでスポーティだ。とくに専用のレカロ製スポーツシートは、標準シートの弱点である座面前後長の短さを補い、かつ、身体を拘束し過ぎず保持してくれるデザインだから実用上の不便も感じない。クラブマンだから、十分なスペースの後席もそのまま。小さく斜め上方向に開く愛すべきダブルバックドア、実用になるラゲッジスペースももちろん健在だ。

走りはなかなか刺激的。クラブマンはホイールベースが長く、その分、乗り心地のハードさは控えめで、実用にも使える。しかし211ps/260Nmまで高められた1.6リットルのツインスクロールターボは、ATなでも十分な手応えを楽しませてくれる。またSPORTスイッチを押せば、6500rpmのレッドゾーンめがけハネ上がるタコメーターの針も一段と勢いづく。腹に響く迫力満点の排気音も手応え十分。ジェントルにも流せるが、「さて」と気分を切り替えてアクセルを踏めば、痛快な走りが楽しめる。

■5つ星評価
パッケージング:★★★★★
インテリア/居住性:★★★★★
パワーソース:★★★★★
フットワーク:★★★★★
オススメ度:★★★★★

島崎七生人|AJAJ会員/モータージャーナリスト
1958年・東京生まれ。大学卒業後、編集制作会社に9年余勤務。雑誌・単行本の編集/執筆/撮影を経験後、1991年よりフリーランスとして活動を開始。以来自動車専門誌ほか、ウェブなどで執筆活動を展開、現在に至る。 便宜上ジャーナリストを名乗るも、一般ユーザーの視点でクルマと接し、レポートするスタンスをとっている。

《島崎七生人》

島崎七生人

島崎七生人|AJAJ会員/モータージャーナリスト 1958年・東京生まれ。大学卒業後、編集制作会社に9年余勤務。雑誌・単行本の編集/執筆/撮影を経験後、1991年よりフリーランスとして活動を開始。以来自動車専門誌ほか、ウェブなどで執筆活動を展開、現在に至る。便宜上ジャーナリストを名乗るも、一般ユーザーの視点でクルマと接し、レポートするスタンスをとっている。

+ 続きを読む

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 「本当に世に出るとは」わずか1トンの車体に800馬力V12を搭載、「超アナログ」なスーパーカーにSNS沸く
  2. スズキの人気トールワゴン『ソリオ』開発責任者が語る、「顔だけじゃない」マイナーチェンジの真価
  3. ニックネームは“赤いコスモ”、50年前に登場した2代目ロータリースポーツ【懐かしのカーカタログ】
  4. トヨタ『ハリアー』6年ぶりのフルモデルチェンジへ…注目ニュースベスト5 2025年上期
  5. 狭い道! 制限1.7mでコンクリートブロック付き、道幅は5mあるけど?…東京都板橋区
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る