「江南スタイル」公演、大観衆集めるも肩透かし

エマージング・マーケット 東南アジア
PSY(米国公演)
PSY(米国公演) 全 4 枚 拡大写真

与党連合・国民戦線(BN)が11日にペナン州で開催した中国正月のオープンハウス・イベントに「江南スタイル」で人気を博した韓流スター、PSY(サイ)が出演。

入場無料ということもあって8万人の観衆が会場に詰めかけたが、BN側が想い描いていたような政治的な効果はみられなかったようだ。

PSYのマレーシア滞在は18時間、出演時間は午後12時15分ごろからわずか15分間ほどだったが、主催者のBN側は10万人を動員できたと主張し、大成功を強調。150万リンギとも200万リンギとも噂されるギャラについては、「公金は一切使っていない」と繰り返し強調した。韓サムスンが後援したとの情報もある。ただ観衆の多くはBNや政治には興味はなく単にPSYを一目見たいという人たちだったようで、PSYの出番が終った段階で多くの観衆が会場を後にした。

PSYの出演については、マレーシア人ファンからは「政治色の強いイベントに参加して欲しくない」といった批判的な声も出ていたが、PSY本人はナジブ・ラザク首相らBN首脳が勢ぞろいした「撈生」(生魚を和えた料理を皆でつついて祝う習慣)には参加せず、ペナン市内の韓国レストランで夕食をとったことが明らかになった。BN側はPSYに「撈生」参加を要請したが、PSY側が応じなかったようだ。

滞在スケジュールについても、BN側は当初3日の予定を組んでいたようだが、PSY側が政治的な関与を嫌って短縮したとされる。政治的活動から一定の距離を置いたPSYの態度に、マレーシアのファンからは称賛の声が上がっている。

伊藤 祐介

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

アクセスランキング

  1. トヨタ『プリウスPHEV』、黒が冴える「ナイトシェード」設定
  2. ホンダ株主総会で三部社長「完全否定ではない」日産との経営統合に“未練”[新聞ウォッチ]
  3. トヨタの顧客は1億5000万台…バリューチェーンで財務基盤強化
  4. ついにハイブリッド化! 新型トヨタ『ランドクルーザー300』の発表にSNSでは「バク売れの予感」など話題に
  5. 【スズキ ソリオ 新型試乗】乗り心地と静粛性はクラストップ、だが「損をしている」と思うのは…中村孝仁
  6. 日産 リーフ 新型をライバルと比較…アリア、テスラ、bZ4Xと何が違う?
  7. ホットハッチの名車『205 GTi』の再来、『E-208 GTi』にSNS興奮!「ヤバいホイール」などデザインにも熱視線
  8. 最新EVの分解部品を国内最大規模で展示、テスラや吉利を追加し合計25台に
  9. 『GRカローラ』『フリード』『ソリオ』の走りを変える! ブリッツの「スロコン」「スマスロ」が適合
  10. 15歳から運転できる「小さいオペル」に興味アリ!「通勤用にこういうのでいいんだよ」など注目集まる
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「やっと日本仕様が見れるのか」新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』ついに上陸! 気になるのはサイズ?価格?
  2. 米国EV市場の課題と消費者意識、充電インフラが最大の懸念…J.D.パワー調査
  3. 茨城県内4エリアでBYDの大型EVバス「K8 2.0」が運行開始
  4. 中国EV「XPENG」、電動SUV2車種を改良…新電池は12分で80%充電可能
  5. 三菱が次世代SUVを初公開、『DSTコンセプト』市販版は年内デビューへ
ランキングをもっと見る