「江南スタイル」公演、大観衆集めるも肩透かし
エマージング・マーケット
東南アジア

入場無料ということもあって8万人の観衆が会場に詰めかけたが、BN側が想い描いていたような政治的な効果はみられなかったようだ。
PSYのマレーシア滞在は18時間、出演時間は午後12時15分ごろからわずか15分間ほどだったが、主催者のBN側は10万人を動員できたと主張し、大成功を強調。150万リンギとも200万リンギとも噂されるギャラについては、「公金は一切使っていない」と繰り返し強調した。韓サムスンが後援したとの情報もある。ただ観衆の多くはBNや政治には興味はなく単にPSYを一目見たいという人たちだったようで、PSYの出番が終った段階で多くの観衆が会場を後にした。
PSYの出演については、マレーシア人ファンからは「政治色の強いイベントに参加して欲しくない」といった批判的な声も出ていたが、PSY本人はナジブ・ラザク首相らBN首脳が勢ぞろいした「撈生」(生魚を和えた料理を皆でつついて祝う習慣)には参加せず、ペナン市内の韓国レストランで夕食をとったことが明らかになった。BN側はPSYに「撈生」参加を要請したが、PSY側が応じなかったようだ。
滞在スケジュールについても、BN側は当初3日の予定を組んでいたようだが、PSY側が政治的な関与を嫌って短縮したとされる。政治的活動から一定の距離を置いたPSYの態度に、マレーシアのファンからは称賛の声が上がっている。
《伊藤 祐介》
【注目の記事】[PR]
ピックアップ
アクセスランキング
- スバル『レガシィ』生産終了、米工場から最終モデルがラインオフ…36年の歴史に幕
- 「本気の電動二輪が出てきた」ホンダ初のフルサイズEVバイク『WN7』発表にSNS沸く
- 日産『マイクラ』新型、全車EVで約320万円から…英国で予約開始
- 「小さなハヤブサ」と「小さなYZF-R1」が宿っている…同じ250ccスポーツでも全く違う!? スズキ『GSX250R』とヤマハ『YZF-R25』を乗り比べてみた
- トヨタと別れ独自開発? BMW『Z4』次期型の最終デザインを占う!
- 新型取締機「JMA-520/401」に対応、セルスターがコンパクトな一体型レーダー探知機を発売
- 17年落ちクロスロードが“現代車”に化けた! 1年試して効いたアフターパーツ3選
- 日産『フェアレディZ』の「レトロな仕様」に注目…土曜ニュースランキング
- 可愛さそのまま! ルノー『トゥインゴ』が5ドアEVで2026年に復活…これが最終デザインだ
- 【ヤマハ YZF-R25 試乗】街では優しく、峠では刺激的。熟成された250ccスポーツの「二面性」…伊丹孝裕