マレーシアに不法侵入の自称スールー王国軍兵士ら、帰国に同意

エマージング・マーケット 東南アジア
マレーシアに不法侵入の自称スールー王国軍兵士ら、帰国に同意
マレーシアに不法侵入の自称スールー王国軍兵士ら、帰国に同意 全 1 枚 拡大写真

2月12日にサバ州ラハド・ダトゥの海岸に不法上陸しようとした100人以上のフィリピン人グループは、マレーシア当局からの説得を受け入れてひとまず帰国することに同意した。近く送還されるとみられる。

グループは国際的に承認されていないスールー王国軍の兵士だと名乗っており、王国の承認などを要求するために上陸したと主張していた。グループは一部で拘束されたと報じられていたが、サバ州警察は拘束せずにカンポン・タンドゥオ郊外で包囲するにとどめていることを公表。周辺がマレーシア治安当局による制圧下にあるとし、治安面での危険性はないと強調した。武装グループのリーダーがスルタン末裔のラジャ・ムダ・アジムディー・キラム氏であったこともあり、無用な摩擦を避ける狙いがあったとみられる。

グループと2時間程の交渉に当たったサバ州警察のハムザ・タイブ本部長は、武装グループが特定の人物との面会を要求していたことを公表。サバ州在住のスールー公民を不法移民としてフィリピンに強制送還しないよう求めたことを明らかにした。面会を求めた人物はスールー・スルタン末裔のエスマイル・キラム氏だった。グループはまた、現在サバ州となっている王国の領土の返還を求めているとされる。

伊藤 祐介

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

アクセスランキング

  1. 待望の新型スズキ『GSX-R1000R』が予告なしの初公開!「3色3様」往年のレーシングカラーで日本市場復活へ
  2. 世界初の「破壊不可能ホイール」って何だ!? テスラ向けパーツ手掛ける米メーカーが開発
  3. 「ミニGSX-R」をスズキがサプライズ発表!? 鈴鹿8耐マシン以上に「サステナブルかもしれない」理由とは
  4. 新型『ムーヴ』『ステラ』のコーナリング性能を向上、ブリッツの車高調「DAMPER ZZ-R」シリーズ
  5. 車検NGの落とし穴!? シート交換で絶対に知っておくべき新ルール~カスタムHOW TO~
  6. 日本初のクルマ専用「除湿剤」が登場、最長180日間快適に
  7. 「日本版より洒落てる」2026年モデルの米国版トヨタ『カローラ』発表に、日本のファンも注目
  8. 約10万円で200km以上走るEVバイク登場に「現実的な選択肢」、ベトナムから日本上陸に期待の声
  9. トヨタの大型ピックアップトラックの逆輸入に期待? 新型発表に日本のファンも熱視線
  10. 「もう一つのBMW」が「BMW」に…アルピナの60年
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  3. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. ブレンボが新ブレーキ開発、粒子状物質を削減…寿命も最大2倍に
ランキングをもっと見る