【ボルボ V40 試乗】走りもスタイルも磨かれた“Cセグ”の新星…島崎七生人

試乗記 輸入車
ボルボ V40
ボルボ V40 全 6 枚 拡大写真

競合数多のCセグメントに269万円からの価格設定で登場の『V40』。ドイツ勢に代わるポジションを…と戦闘意欲も満々だ。

フロントのVシェイプとサイドのウエッジが基本のスタイルは、動的で小気味よく、スタイリッシュな2BOXの部類に入る。かつ必要以上にトガらせてはおらず、安心感のある“眺め心地”なのもいい。全長×全幅×全高は4370×1785×1440mm、ホイールベースは2645mmで無理なく扱えるサイズでもある。

インテリアは、宙に浮いたセンターパネルなど、馴染みのある近年のボルボ流デザイン。身体がしっかりとホールドされるシートを始め、適度な包まれ感がある空間だ。2座席風(乗車定員は5名)に仕上げられた後席も、無理なくいい着座姿勢がとれ、足元、頭上空間にも不満はない。ラゲッジスペースは、間口より床面を低く設定。床面はワンタッチで立ち上げられ、仕切り板、フックとして使える、簡単だが便利な仕掛けになっている。

スカッとさわやか(!?)な走りも印象的だ。初という電動パワーステアリングは適切な手応えがあり扱いやすく、ボディのしっかり感と相まって、ハンドリングも素直でスッキリとしている。1.6リットルターボと6速デュアルクラッチもキレ味のいい動力性能を提供してくれ、意のままの走りを実現。エンジンルーム内左前方に専用バッテリーを搭載、アイドリングストップも実現しながらの、現代的なパワーユニットに仕上がっている。乗り味も基本的にフラットで良好だ。

自動ブレーキ(50km/hまで作動領域が引き上げられた)を標準装備、世界初の歩行者用エアバッグを設定するなど、安全に対する手厚い配慮もボルボらしい。

■5つ星評価
パッケージング:★★★★★
インテリア/居住性:★★★★★
パワーソース:★★★★★
フットワーク:★★★★★
オススメ度:★★★★★

島崎七生人|AJAJ会員/モータージャーナリスト
1958年・東京生まれ。大学卒業後、編集制作会社に9年余勤務。雑誌・単行本の編集/執筆/撮影を経験後、1991年よりフリーランスとして活動を開始。以来自動車専門誌ほか、ウェブなどで執筆活動を展開、現在に至る。 便宜上ジャーナリストを名乗るも、一般ユーザーの視点でクルマと接し、レポートするスタンスをとっている。

《島崎七生人》

島崎七生人

島崎七生人|AJAJ会員/モータージャーナリスト 1958年・東京生まれ。大学卒業後、編集制作会社に9年余勤務。雑誌・単行本の編集/執筆/撮影を経験後、1991年よりフリーランスとして活動を開始。以来自動車専門誌ほか、ウェブなどで執筆活動を展開、現在に至る。便宜上ジャーナリストを名乗るも、一般ユーザーの視点でクルマと接し、レポートするスタンスをとっている。

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