中央銀行バンク・ネガラは2月20日、2012年通年の国内総生産(GDP)成長率が5.6%になったと発表した。
前年の5.1%を上回る堅調な成長をみせた。世界経済の減速に伴う輸出の減少を旺盛な国内需要、民間消費が相殺した。
サービス業が6.4%と堅調を維持、製造は前年の4.7%から4.8%にやや改善、建設が4.6%から18.5%と大幅に改善した。鉱業・採石も5.7%のマイナス成長から1.4%のプラス成長に回復したが、農林水産は5.9%から0.8%に減速した。通年の国内需要は10.6%増、民間消費の伸びも7.7%と高い水準となった。公共支出は5.0%の増加。民間投資は22.0%、公共投資は17.1%、それぞれ増加した。
昨年第4四半期(10から12月)のGDP成長率は、全体で前期(7から9月)の5.3%を上回る6.4%だった。民間消費は6.1%の伸びとなり、公共支出も1.1%の伸びとなった。民間投資は20.2%、公共投資は11.1%、それぞれ増加した。