メルセデス・ベンツ日本から21年ぶりの導入となったマニュアルトランスミッション搭載車『SLK200ブルーエフィシェンシーMT』。これは日本側から要望して導入に至ったという。
SLKの販売台数は昨年並み(約1400台)を目標とし、「そのうちの2割くらいがマニュアルモデルになってほしい」と述べるのは同社商品企画・マーケティング部アシスタント・マネージャーの古川麻樹さん。
そして、マーケットには、「自動車業界に対してマニュアルモデルを残してほしいという声や、マニュアルでクルマを楽しんでいるユーザー達がいます。そこで、メルセデスベンツとしてもそこに対してモデルを提供したいということで投入を決めました。今回は、ドイツ側からというよりは、日本側から要望してマニュアルモデルを設定したという経緯です」
もうひとつ導入に至った経緯として、最新世代のSLKを導入した際、内外装もかなりスポーティな方向となり、パワートレインも一新したことから、「そのスポーティなイメージをより強調するためにも、マニュアルモデルを入れられないかということもあったのです」。しかし、日本仕様に仕上げるなど、ドイツ側との交渉などもあり、現在のタイミングになった。
今回導入したマニュアルモデルはエントリーグレードのSLK200である。マニュアルイコールスポーティというイメージから、例えば350に設定などは考えられなかったのだろうか。「当然そういう考えもありました。しかし、幅広い層の方達にマニュアルモデルをスポーティに楽しんでもらいたいと考えたのです」。つまり、「目を三角にして、本気でサーキット走行など、スポーツスポーツするというよりは、日常でもマニュアルでクルマと対話する楽しみを感じてもらい、休日などではワインディングなどで、よりスポーティな走行も楽しんでもらえるよう、幅広い層の方にメルセデスのマニュアルを楽しんでもらいたいと考え、200かつ右ハンドルでの導入なのです」と語った。