京都・亀岡の10人死傷事故、被告の少年に不定期実刑

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昨年4月、京都府亀岡市内の市道で軽乗用車を運転中に居眠りし、集団登校中の児童らの列に突っ込んで10人を死傷させたとして、自動車運転過失致死傷などの罪に問われた19歳の少年に対する判決公判が19日、京都地裁で開かれた。裁判所は不定期刑を命じている。

問題の事故は2012年4月23日午前7時55分ごろ発生している。亀岡市篠町篠上北裏付近(車線区別のない幅員約6.5mの緩やかなカーブ)の県道を走行していた軽乗用車が路外に逸脱道路右側の路側帯を歩いていた小学生児童9人と、付き添いの26歳女性に突っ込んだ。

この事故で付き添い女性と小学生2人が死亡。小学生7人が重軽傷を負った。死亡した女性は妊娠中で胎児も死亡したが、出産前なので死亡者にはカウントされなかった。警察は運転していた18歳の少年を逮捕したが、少年には運転免許の取得歴が無く、事故前からほとんど眠らない状態で運転を続け、事故当時は居眠り状態だったことが判明している。

19日に開かれた判決公判で、京都地裁の市川太志裁判長は「被告が連日の夜遊びから睡眠不足となり、結果として事故を起こした」と認定。無免許運転についても「遊びに出かけるための手段として、数年前から常習的に行っていた」と指摘した。

その上で裁判長は「眠気を覚えた時点で運転を中止すべきだったのにこれを怠った。重大な結果を照らし合わせれば、遺族らの処罰は当然だ」としたが、一方で「少年は反省している」と情状酌量を認め、被告に対して懲役5年以上8年以下の不定期実刑の判決を言い渡した。

《石田真一》

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