国交省「浮いて生き延びる」津波救命艇を建造

船舶 行政
国交省「浮いて生き延びる」津波救命艇を建造
国交省「浮いて生き延びる」津波救命艇を建造 全 1 枚 拡大写真

国土交通省は2月25日、津波災害時の避難に対する一方策として、「浮いて生き延びる」津波救命艇の試作艇を開発、建造したと発表した。

四国運輸局がIHIに委託し、建造した。

津波救命艇は、近くに避難場所がない避難困難地域や、幼児や高齢者など災害時の要援護者を津波から守るために開発されたもので、避難者が艇内で安全安心に過ごせるほか、転覆しても元の状態に戻る自己復原性能や秒速10mの津波流のなかでも衝突に耐える性能を備えている。

救命艇には大人25人が座れるスペースがあり、貯蔵庫には水や食料が7日分以上常備されているほか、医薬品や衛生用品、防寒シート、充電器などの生存キットが備えられている。

津波が引くと地面に着地して陸に残るが、海に流れ出てしまった場合でも自分の位置を自動的に知らせる装置を持っているため、海上保安庁や自衛隊などによる救助も容易だという。

同省では、近隣に避難場所がない地域の有効な津波防災対策としての活用が期待されるとしている。

《レスポンス編集部》

【注目の記事】[PR]

レスポンス公式TikTok

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 分割式で取り付け簡単、MAXWINの金属製スノーチェーン「K-TIR08」発売
  2. 日産、小型ミニバン『グラバイト』予告…2026年インド発売へ
  3. 【VW ID.4 4000km試乗】「VWらしさ爆裂」さすがの長距離性能、BEVとしての魅力は[前編]
  4. 三菱『デリカD:5』19年目の大幅改良で「原点回帰」、期待されるフルモデルチェンジは? 開発責任者「デリカを終わらせてはいけない」
  5. 【BMW 2シリーズグランクーペ 新型試乗】今、日本にちょうどいいBMW…中村孝仁
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る