【ジャパンキャンピングカーショー13】主役級となった軽キャンパーの仕上がり
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◆150万円台から選べる軽キャンパー
軽ワンボックスモデルの内装をキャンピング仕様に全面改装したものから、軽トラックの後部をキャンピング仕様としたコンバージョンモデル、またルーフに可動テントを装備したものなど、選り取り見取り。価格帯も安いものでは何と150万円台、フル装備のコンバージョンでも200万円台後半と、キャンパーとしては格安だ。
「日本は全国各地に温泉があり、外来で簡単に入浴ができます。またトイレもコンビニや道の駅など、利用可能な場所がいくらでもある。必ずしもキャンパーに生活のための設備が完備されている必要はないんです。軽自動車も内装を取り払ってみると、使えるスペースは想像以上に広いんです。少人数での車中泊が主眼であれば、軽で事足りてしまうんですね」
1991年に初の軽自動車のキャンピングカーを製作したフィールドライフ社関係者はこう語る。
◆ブレイクするか、車中泊ブーム
会場で試しに数社の簡易型、コンバージョン型両方の軽キャンパーの車内に寝そべってみた。車内をフラットベッドにした状態での床の剛性感は、普通のミニバンをフルフラットにするのとは別次元の高さで、凹凸もほとんど感じられない。インテリアの仕上げも、最大のセールスポイントとして各社が競っているだけにどれも驚異的なレベルの高さで、これは安物だなと感じる商品は1台もなかった。
ホンダが昨年、車内をフラットにして就寝できる『N BOX+』を投入するなど、大手メーカーも車中泊を考慮した商品展開を進めている。コーチビルダー製のキャンパーはメーカー仕様に比べて品質保証や安全性などの面では劣るが、娯楽性やデザイン性などセンスの面では大きくリードしている。日本のキャンピングカー市場はたかだか年間4000台程度にすぎない。2000年代半ば頃から注目度を上げてきた軽キャンパーは、車中泊ブームに乗って飛躍できるか!?