F1興行のトップ、バーニー・エクレストンは、メルボルンのGP開催を延長し、できれば長期契約をまとめ上げたいとの期待を表明した。
メルボルンのF1開催は、エクレストン自身が2012年の初頭に現行契約が切れる2015年限りでオーストラリアからの撤退の可能性を指摘するなど、このところ不安要素が噴出していた。一方の当事者メルボルン市は、開催手数料を減額した上でのレース継続を希望していた。
今回エクレストンは、オーストラリア・アルバートパークでのF1開催延長に積極的な意向を表明した。
「オーストラリアはみんな大好きだ。何やら私が批判されているようだが、理由がわからない。私はメルボルン開催に不満はないし、50年契約だって喜んでサインするつもりだ。メルボルンには何一つ問題はなく未来永劫にF1を開催したいと願っている」
オーストラリアの地元新聞に年間の開催手数料が2000万ポンドを超えるという記事が掲載されてから噴出した批判について、エクレストンは影響は小さいと指摘する。
「他のすべての開催地と条件は同じだ。メルボルンは今以上に知名度を上げることに関心はないようだが、F1の影響力を甘く見てもらっては困る。現在メルボルンで開催している、ほかのどんなイベントよりも世界中で視聴されているのだから」
「メルボルンがF1開催を望んでいないだろうと思っているかも知れないが、私はこういった騒動が起きたときには大きな声に惑わされないように心がけている。文句を言っているのはほんの一部の人間だよ。F1はメルボルンに求められているし、われわれも喜んで出かける用意がある」