【新聞ウォッチ】どこまで続く?ソニーの“綱渡り経営”、大崎駅前ビルも売却

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気になるニュース・気になる内幕---今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析するマスコミパトロール。

2013年3月1日付

●B787バッテリー設計変更、改善案、欠航さらに長期化(朝日・1面)

●幻のTPP表明演説、日本に米「準備に時間必要」首相、帰国機中で修正、党にも配慮言及は2行(朝日・2面)

●ソニー、自社ビル売却、大崎駅前(朝日・11面)

●エルピーダ更生計画認可、半導体需要低迷、競争厳しく(毎日・7面)

●元通産省、坂本氏社外取締役起用、三菱自動車(毎日・7面)

●米、安全審査除外求める、乗用車輸出、TPP事前協議で(毎日・7面)

●ピーチきょう就航1年、安全な運航LCCの課題(産経・12面)

●トヨタ、9か月ぶり期間従業員採再開へ(産経・12面)

●豊田自動織機、大西氏が社長昇格へ、最年少の取締役(東京・7面)

●パーク24純利益最高、11~1月、28億円(日経・17面)

ひとくちコメント

経営再建中のソニーが、ニューヨークの米国法人本社ビルに続いて、東京都品川区の自社オフィスビル「ソニーシティ大崎」を譲渡額1111億円で不動産投資法人「日本ビルファンド投資法人」などに売却したことを正式に発表した。きょうの各紙が取り上げている。

JR大崎駅前にあるソニーシティ大崎は地上25階、地下2階の高層ビルで、2011年3月に完成したばかり。現在はテレビやオーディオ関連の部署や関連会社が入り、約5000人が働いているが、今後5年間は賃貸契約を結んでオフィスの使用を継続する。

ソニーは12年3月期連結決算ではテレビ事業の不振などが響いて最終損益が過去最大の4566億円の赤字を計上。このため、グループ社員1万人規模の削減や化学事業など非中核事業の売却などのリストラ策に取り組んできた。すでに、米国本社などが入居するニューヨーク市のマンハッタンにある36階建ての自社ビルも売却するなど、財務体質の強化のための保有資産の見直しを進めている。

ソニーシティ大崎の売却もその一環であり、売却益は約410億円。ただ、“黒字化”の業績予想には売却を織り込んでおり、現時点では据え置くという。経営環境も円高の是正などで風向きも追い風になってきたが、“過去の遺産”の売却で食いつなぐ“綱渡り経営”に変化はないようだ。

《福田俊之》

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