BASFジャパン smart forvision の電気エネルギー効率…室内を快適に明るく

自動車 ビジネス 企業動向
smart forvision
smart forvision 全 6 枚 拡大写真

BASFジャパンは東京国際フォーラムにおいて、BASFの幅広いイノベーションを伝える“We create chemistry ワールドツアー Marketplace of Innovation”を開催。その会場に”smart forvision”を展示した。

BASFジャパン研究開発室の山下秀樹氏によると、このsmart forvisionは、大きく三つの技術の柱があり、それは、「多機能軽量構造、総合的温度管理、電気エネルギー効率」だとする。

そのうちの電気エネルギー効率について、山下氏は大きく2つの技術があるという。それは透明有機太陽電池(OPV)と、透明有機発光ダイオード(OLED)だ。

まず透明有機電池については、BASFでは色素増感型太陽電池を研究しており、その色素を提供している。このタイプの太陽電池は、「従来のシリコン系の太陽電池と比べ、天気の悪い条件でも発電することができます。しかし、この太陽電池でクルマを走らせるという目的のものではなく、例えば、車内の換気システムやマルチメディア、ラジオやオーディオといった計器類に使う電気を生成するものです」と述べる。

そして、透明有機発光ダイオードは、「太陽電池と組み合わせる形で六角形のセル、モジュールを組んでおり、その車内側に備え付けられ、両方ガラスのような、ほぼ透明な材料です」と話す。つまり、昼間は太陽の光を採り入れるサンルーフのような役割をし、夜は電気を点けると照明として使うことができるものだ。「この透明有機発光ダイオードは、標準的な省エネ型照明に比べ、50%以上効率がいいといわれています」と語った。

《内田俊一》

内田俊一

内田俊一(うちだしゅんいち) 日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会員 1966年生まれ。自動車関連のマーケティングリサーチ会社に18年間在籍し、先行開発、ユーザー調査に携わる。その後独立し、これまでの経験を活かしデザイン、マーケティング等の視点を中心に執筆。また、クラシックカーの分野も得意としている。保有車は車検切れのルノー25バカラとルノー10。

+ 続きを読む

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

アクセスランキング

  1. 水平対向8気筒エンジン搭載バイクは世界唯一、中国長城汽車の「SOUO」ブランドが発表
  2. 6年ぶりビッグネーム復活!? 新開発のV12エンジンが搭載されるフラッグシップGTとは
  3. トヨタ『シエンタ』対応の「車中泊キット」一般販売開始
  4. VWの小型ミニバン『キャディ』、改良新型を生産開始…5月末ドイツ発売へ
  5. MINI ハッチバック 新型の頂点「JCW」、今秋デビューへ…プロトタイプの写真を公開
  6. BMWの新型車、ティザー…実車は5月24日発表へ
  7. スズキ スーパーキャリイ 特別仕様は“For Your Work Buddy”…デザイナーの思いとは?
  8. 「トゥクトゥク通学」学生の問題意識から生まれたレンタルサービス、実証試験を開始
  9. KGモーターズ、超小型モビリティの車名を『mibot』と発表
  10. 【メルセデスベンツ EQA 新型試乗】“EQ感”がより増した、シリーズ最小モデル…島崎七生人
ランキングをもっと見る