JX日鉱日石エネルギーは、仙台製油所に設置したメガソーラー新エネルギーシステムの運転を開始したと発表した。
仙台製油所は、東日本大震災の津波で、石油製品供給に重要な役割を担うタンクローリー出荷設備が甚大な被害を受けた。今回、これを踏まえ、復旧にあたっては、同出荷設備を、震災前に位置した製油所西地区から、より地盤面が高く津波の影響を軽減できると想定される東地区に移設し、西地区には新たに発電出力1000kWのメガソーラーを設置した。
2月25日から、同社初となるメガソーラー発電事業として電力会社への送電を開始した。
大規模停電時には、地域に貢献できる設備として、自立運転による電力を最大50kW提供できる。
昨年11月に竣工した新事務所棟の2階屋上には、太陽光発電、燃料電池、蓄電池とエンジン発電機などの新エネルギーシステムを設置した。通常時は3つの電池を連系運転し、「省エネルギー」「再生可能エネルギー」による環境負荷の低減を図る。震災などによる停電時には、エンジン発電機を稼働させ、重要機器への電力供給の「自立」を可能とすることで、防災拠点としての事務所機能の維持を図った。
