運輸審議会、札幌市電の環状線化計画を軽微事案に認定

鉄道 行政
札幌市電の路線図
札幌市電の路線図 全 2 枚 拡大写真

国土交通大臣の諮問機関である運輸審議会は3月7日、札幌市が申請している市電の環状線化について、国土交通省設置法第15条第3項に基づく軽微な事案と認定した。

現在の札幌市電は、市営地下鉄南北線の大通駅に近い西4丁目停留場から中央図書館付近まで南下し、再び北上して南北線すすきの駅に近いすすきの停留場までの8.4kmを結んでいる。

西4丁目停留場とすすきの停留場は、直線距離で400m弱しか離れていない。このため、この区間を短絡する軌道を敷設し、市電を環状線化する構想が浮上。札幌市は地域公共交通の活性化及び再生に関する法律(地域公共交通活性化法)に基づく軌道運送高度化実施計画として環状線化の計画を取りまとめ、国土交通大臣に申請していた。

運輸審議会は、収支の見通しや関係機関との調整状況などについて検討した結果、法律上の問題などは認めらないなどとして軽微事案に認定したとしている。これにより、国土交通大臣は運輸審議会に諮ることなく、軌道運送高度化実施計画の認定を判断することが可能となった。

《草町義和》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
  2. シボレー『コルベット』がニュルブルクリンクで「米国メーカー最速ラップ」樹立
  3. 「強烈な需要がありそう」スバルの3列シートSUV『アセント』が今、SNSで話題に
  4. 21車種・64万台超、トヨタ自動車の大規模リコールに注目集まる…7月掲載のリコール記事ランキング
  5. 三菱『パジェロ』7年ぶり日本復活か!? 日産 パトロール 派生モデルの可能性も
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. ブレンボが新ブレーキ開発、粒子状物質を削減…寿命も最大2倍に
  3. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  4. スズキ初のBEVはなぜ「軽EV」じゃない?『eビターラ』開発者が語る「EVの悪循環」と「スズキの強み」
  5. 湘南から走り出した車、フェアレディZやエルグランド…日産車体が量産終了へ
ランキングをもっと見る