【メルセデスベンツ Aクラス 試乗】Aクラスというより"AAクラス"?…岩貞るみこ

試乗記 輸入車
メルセデスベンツ・A 180 BlueEFFICIENCY スポーツ
メルセデスベンツ・A 180 BlueEFFICIENCY スポーツ 全 6 枚 拡大写真

やばい。欲しい。『Aクラス』の感想は、まずこれである。

デザイン一新。これまでの家族臭ぷんぷんで、しかも足のペダル位置がやたら高くて(衝突安全性という意義はあるとしても)違和感いっぱいだったAクラスから一転。このスタイル、この顔つき、この乗り心地。これはもう、Aクラスから、AAクラスと名前を変えてもらいたいくらいだ。

低くかまえたフロントマスク。その精悍なフォルムをそのまま走りにしたような、前のめりな走り。実感させてくれるのは、7G-DCTである。ATモードのまま走っていても、シフトチェンジが速度に合わせて決まる心地よさはたまらない。特にに気持ちがいいのは、ブレーキングのときである。自動でさくさくとシフトダウンしてエンジンブレーキがきいていく様は、まさに胸をすく。上がるエンジン回転数とエキゾーストノートの音程の変化が胸をくすぐってくれるのだ。クルマを動かしている、というより「駆っている」感がひしひしである。

メルセデスならではの小回りのよさ。そして、車庫入れのときにDとPをいったりきたりするときも、ハンドルわきにつけられたシフトレバーをささっと触るだけで可能。ハンドルからいちいち手を離さなくってもできるって、なんて使いやすいのだろうか。今年は、このコンパクトクラスが輸入車の激戦区になりそうだが、まずはAクラスが弾丸スタートダッシュを決めた感がありありである。

■5つ星評価
パッケージング:★★★★★
インテリア/居住性:★★★★
パワーソース:★★★★
フットワーク:★★★★
オススメ度:★★★★★

岩貞るみこ|モータージャーナリスト/エッセイスト
女性誌や一般誌を中心に活動。イタリア在住経験があり、グローバルなユーザー視点から行政に対し積極的に発言を行っている。主にコンパクトカーを中心に精力的に取材中するほか、最近はノンフィクション作家として子供たちに命の尊さを伝える活動を行っている。JAF理事。チャイルドシート指導員。国土交通省 安全基準検討会検討員他、委員を兼任。

《岩貞るみこ》

岩貞るみこ

岩貞るみこ|モータージャーナリスト/作家 イタリア在住経験があり、グローバルなユーザー視点から行政に対し積極的に発言を行っている。レスポンスでは、女性ユーザーの本音で語るインプレを執筆するほか、コラム『岩貞るみこの人道車医』を連載中。著書に「未来のクルマができるまで 世界初、水素で走る燃料電池自動車 MIRAI」「ハチ公物語」「命をつなげ!ドクターヘリ」ほか多数。2024年6月に最新刊「こちら、沖縄美ら海水族館 動物健康管理室。」を上梓(すべて講談社)。

+ 続きを読む

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 「ミニGSX-R」をスズキがサプライズ発表!? 鈴鹿8耐マシン以上に「サステナブルかもしれない」理由とは
  2. 快進撃のヤマハ、次は「親しみやすいスーパースポーツ」で勝負!?「鈴鹿8耐2025」注目の1台
  3. 中国マイクロEV『小馬』10万台を販売した「かわいいペット」戦略
  4. ホンダ『プレリュード』新型、インドネシアでは「オールブラック」なプロトタイプを初公開
  5. 「日本版より洒落てる」2026年モデルの米国版トヨタ『カローラ』発表に、日本のファンも注目
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  3. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. ブレンボが新ブレーキ開発、粒子状物質を削減…寿命も最大2倍に
ランキングをもっと見る