三菱重工、上海ディーゼルとの合弁新会社が営業を開始
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新会社は、昨年3月に三菱重工と上海ディーゼルが合弁契約を締結したことを受け、今年2月に設立されたもの。資本金は2億元(約30億円)で両社が折半出資している。三菱重工からライセンス供与を受け、出力500~1600kWの産業用ディーゼルエンジンを生産。当面、100億円規模の販売を見込んでいるが、将来的には200億円規模まで売上を伸ばす方針だという。
上海ディーゼルはディーゼルエンジンの中国大手メーカーで、中国自動車メーカーの最大手、上海汽車のグループ企業。建設機械・発電・船舶向け出力100~500kW高速ディーゼルエンジンを手掛け、中国市場で大きなシェアを持っている。
中国では、高い成長を続けるディーゼルエンジンに加え、天然ガスを燃料とする環境性に優れたガス分散電源ビジネスも今後、市場が急拡大する見込み。ただし、同市場への参入は高い現地生産比率が条件になっている。上海菱重発動機は、このような新規市場にも積極的にアプローチし、事業規模の拡大を目指していく。
《纐纈敏也@DAYS》