住友金属鉱山、フィリピンでスカンジウム回収パイロットプラントを建設

エマージング・マーケット 東南アジア
住友金属鉱山webサイト
住友金属鉱山webサイト 全 1 枚 拡大写真

住友金属鉱山は、希土類元素の1つであるスカンジウムの回収のためのパイロットプラントを同社子会社のラルベイニッケルに建設する。

同社は、CBNCにおいてHPAL法によりニッケル・コバルト混合硫化物を生産しているが、その原料鉱石中には、微量のスカンジウムが含まれている。同社は、新居浜研究所でその回収方法の開発に取り組んできたが、今回、ニッケル・コバルト混合硫化物の製造工程からスカンジウムを効率的に回収する技術を確立した。

同社は2013年中にCBNCにおいて酸化スカンジウム製造のパイロットプラントを建設し、2014年には月10kgレベルの試作を開始する。また、パイロットプラントでの操業試験の結果を踏まえて、2015年を目途に商業規模の酸化スカンジウム生産ラインを建設し、事業化をめざしていく。

スカンジウムは希土類元素の1つであり、現在はアメリカ、ウクライナ、ロシア、中国等を中心に年間10トン程度生産されていると推定される。生産量が少なく、かつ高価であることからこれまでは需要が限定されているが、安定的な供給により主な用途であるアルミニウムへの添加剤や固体酸化物形燃料電池の電解質等の分野での伸びが期待される。

《久保田雄城》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

アクセスランキング

  1. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
  2. メルセデスベンツの主力SUV『GLC』、新型を9月に世界初公開へ
  3. 三菱『パジェロ』7年ぶり日本復活か!? 日産 パトロール 派生モデルの可能性も
  4. カワサキ『Ninja ZX-25RR』を日本初導入、価格は105万2700円 スタンダード版「25R」は廃止
  5. 待望の新型スズキ『GSX-R1000R』が予告なしの初公開!「3色3様」往年のレーシングカラーで日本市場復活へ
  6. その名の通り1000馬力! 新型スーパーカー『ブラバス1000』発表、AMG GTのPHEVをさらに強化
  7. 快進撃のヤマハ、次は「親しみやすいスーパースポーツ」で勝負!?「鈴鹿8耐2025」注目の1台
  8. 【エンジン音あり】話題の新型ホンダ『CB1000F/SE』の“図太”直4サウンドを鈴鹿で堪能! ライポジ&足つきを最速チェック
  9. 軽EV市場に新顔登場、ホンダ『N-ONE e:』と競合する車種
  10. BMW 8シリーズ、「特別な限定車」をモントレーカーウィーク2025で発表へ
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  3. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  4. スズキ初のBEVはなぜ「軽EV」じゃない?『eビターラ』開発者が語る「EVの悪循環」と「スズキの強み」
  5. 湘南から走り出した車、フェアレディZやエルグランド…日産車体が量産終了へ
ランキングをもっと見る