「アンワル氏同性愛事件は政治的陰謀」被害者の父親が告白

エマージング・マーケット 東南アジア

野党連合・人民同盟(PR)のリーダーであるアンワル・イブラヒム元副首相の二度目の同性愛事件を巡り、アンワル氏から同性愛を強要されたと主張していた助手のサイフル・ブカリ氏の父親が突然8日に記者会見を開いた。

同事件が政治的陰謀によるものだったと述べ、アンワル氏に謝罪した。

裁判そのものは2012年1月にクアラルンプール(KL)高等裁判所で証拠不十分を理由に無罪が言い渡されている。

会見を開いたのはアズラン・モハマド・ラジム氏で、息子のサイフル氏がナジブ・ラザク首相の補佐官を含む数人が描いたアンワル氏を陥れる謀略のシナリオに乗せられたと指摘。当初は自分も息子を支持して裁判にも付き添っていたが、記者会見で話す内容を記した原稿が用意されるなど、裁判の間に次第に疑問を覚えるようになったと述べた。その上で、アンワル氏の無罪を示す証拠も見せられるに至ってアンワル氏の無罪を確信。一人のイスラム教徒として良心が耐えられなくなったと公表することを思い立った理由を明かした。

これに対しサイフル氏は、父親の告発に失望したと述べた上で父親こそ政治的に利用されている犠牲者だと反論。アンワル氏が有罪であるとする信念は今後も変わらないと述べた。

アンワル氏は、サイフル氏の父親が表舞台に現れて真相を暴露し、自分の無罪を認めてくれたことに感謝すると述べた。

伊藤 祐介

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