【ジュネーブモーターショー13】VWのXL1、夢の1リットルカーが現実に…燃費は量産車世界一

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フォルクスワーゲン XL1(ジュネーブモーターショー13)
フォルクスワーゲン XL1(ジュネーブモーターショー13) 全 9 枚 拡大写真
3月5日、スイスで開幕したジュネーブモーターショー13。フォルクスワーゲンの主役は、超低燃費車、『XL1』の量産モデルだ。

XL1は、フォルクスワーゲンが長年の目標としてきた1リットルカー(1リットルの燃料で100km走行できる)を現実にしたモデル。その目標の達成のために、高効率なプラグインハイブリッド(PHV)システムを開発した。

それは、800ccの2気筒ターボディーゼル「TDI」(最大出力48ps) に、モーター(最大出力27ps)を組み合わせたもの。二次電池はリチウムイオンバッテリー。トランスミッションは7速デュアルクラッチのDSGだ。

2シーターの小型ボディは、エアロダイナミクス性能を徹底追求。空気抵抗係数のCd値は、わずか0.189だ。CFRP(カーボンファイバー強化樹脂)などの軽量素材により、車両重量は795kgに抑えられた。ボディサイズは全長3888×全幅1665×全高1153mm。『ポロ』(全長3970×全幅1682×全高1682mm)よりも、ひと回り小さい。1153mmの全高は、スポーツカーのポルシェ『ボクスター』の1282mmと比較すると、129mmも低い。

XL1は、EVモードで最大50kmのゼロエミッション走行が可能。この効果もあり、欧州複合モード燃費111.1km/リットル(0.9リットルの燃料で100km走行可能)、CO2排出量21g/kmという圧倒的環境性能を実現する。

XL1の生産は、ドイツ北西部オズナブリュックの旧カルマンの工場で、ハンドメイドで行われる。価格は公表されていないが、まずは50台程度が生産に移される見込み。フォルクスワーゲンは、「量産車としては世界一の燃費性能」と高い自信を示している。

《森脇稔》

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