タイヤもエコな時代へ、「低燃費タイヤ」の実情を探る…ダンロップレポート

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ダンロップ・100%石油外天然資源タイヤ(プロトタイプ)
ダンロップ・100%石油外天然資源タイヤ(プロトタイプ) 全 3 枚 拡大写真

ダンロップの住友ゴム工業は、低燃費タイヤの現状と今後に関するレポートを発表した。

低燃費タイヤとは、その名の通り燃費を低く抑えることのできるタイヤのこと。エコカー全盛の現代、財布にも、自然にも優しいタイヤとして注目を集めている。

低燃費タイヤを履く一番のメリットは、何といっても燃費を低く抑えることができるため、財布に優しいという点である。ダンロップによると、低燃費タイヤではない従来品「EC201」から低燃費タイヤの最高グレード「AAA」の「エナセーブPREMIUM」に変えることで、約6%の燃費改善が期待できるという。仮にガソリンが1リッター150円とし、月平均1000km程度走行、平均燃費10km/リットルとすると、年間で1万円以上も得になる計算だ。

現在の低燃費タイヤ市場は、3年連続販売本数トップのダンロップが一歩リード。主力の「エナセーブ」シリーズだけでなく、「VEURO」「LE MANS 4」といった高付加価値ブランドもそろえており、車種や乗り方に合わせて選べる分かり易さと選び易さが強みだ。

それに続くのがブリヂストン。「エコピア」シリーズを充実させ、ダンロップを追う。高価格帯のタイヤも含まれるが、商品数ではダンロップに負けていない。そして、3位のヨコハマタイヤ。低燃費タイヤブランド「ブルーアース」は「オレンジオイル配合」という他には無い価値を謳っている。こちらもラインアップは全5種類と豊富だ。

それでは、今後の低燃費タイヤはどのように進化していくのか? 今後は、低燃費性能に加えて、更なる高いエコ価値の付加が求められるという。

ダンロップは今年中に「究極の低燃費タイヤ」を発売することを公表。「究極の低燃費タイヤ」とは、石油資源を一切使わないタイヤ「100%石油外天然資源タイヤ」。このタイヤの完成は、地球の未来にとっては明るい材料になるといえる。また、同じく2015年には従来のタイヤの転がり抵抗を半減させた「50%転がり抵抗低減タイヤ」の発売を予定しているという。完成すれば、現在の「AAA」のさらに上を行く燃費性能が実現するという。

《纐纈敏也@DAYS》

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