欧州で唯一、公的衝突テストを実施しているユーロNCAPコンソーシアムは3月6日、新型トヨタ『オーリス』の衝突安全テストの結果を公表した。
ユーロNCAPの衝突テストは、前面オフセット64km/h、側面50km/h、ポール衝突29km/h、歩行者衝突40km/hで行う。日本や米国の基準とほぼ同じ、世界で最も厳しい条件の衝突テストだ。
また2009年2月、ユーロNCAPは新評価システムを採用。評価の割合に応じて、ポイントが配分されるようになった。
例えば、最重要視される「成人乗員保護性能」に、ポイントの50%を配分。「子ども乗員保護性能」と「歩行者保護性能」には各20%、エアバッグやABS、ESCなどの「安全補助装置の有無」には10%を配分する。最高評価の5つ星を獲得するためには、総合評価90ポイント以上が目安とされる。
新型オーリスのテスト結果を検証すると、成人乗員保護性能は33点。前面衝突テストでは、運転席のダミー人形の胸と右脚、助手席ダミー人形の右脚への傷害レベルが、上から2番目の「ADEQUATE」評価。しかし、それ以外の部位への傷害レベルは少なく、「GOOD」評価を得た。側面衝突は、全部位が「GOOD」評価。追突想定テストも「GOOD」評価となった。
また、子ども乗員保護性能は42点、歩行者保護性能は25点、安全補助装置の有無については6点。
この結果、新型オーリスの合計ポイントは106点となり、総合評価で5つ星に輝いた。欧州トヨタは、「新型オーリスには、サイド&カーテンシールドなど複数のエアバッグをはじめ、VSCなどを標準装備」と説明している。