【マセラティ グラントゥーリズモ 試乗】気持ち良く豪快に吹き上がる官能的なV8エンジン…松下宏

試乗記 輸入車
マセラティ グラントゥーリズモ
マセラティ グラントゥーリズモ 全 19 枚 拡大写真

マセラティ『グラントゥーリズモ』は、ロングノーズのフロントミッドシップにV型8気筒エンジンを搭載する典型的なスポーツクーペで、日本では2007年10月に発売され、2012年11月にスポーツMCシフトを追加した。

【画像全19枚】

ピニンファリーナによる外観デザインを採用するのはセダンの『クワトロポルテ』と同じで、独特の存在感が漂う外観を作っている。インテリアといかにもスポーティな雰囲気にあふれていて、試乗車にふんだんに装着されたオプションのカーボンパーツは一段とスポーティな空間を演出する。

パケットタイプのスポーツシートに座り込むと、ホールド性に優れたしっかりしたシートであることが分かる。シートベルトを締めてセンターコンソールにある“1”と書かれたボタンを押す。エンジンを始動すると空吹かしが入るので、街中では思わず周囲の人が振り返るような感じになる。

試乗したスポーツMCシフトはフェラーリに由来するV型8気筒4.7リッターエンジンを搭載するとともに、シフトレバーのないセミAT(MCシフト)が組み合わされている。

セミATなので通常のATのような滑らかな変速ではないが、よりダイレクト感のあるスポーティな変速フィールが楽しめる。変速はパドルによって操作するが、パドル操作に対してダイレクトに変速する感はとても気持ちが良い。

インパネにはスポーツボタンが設けられていて、これを押すとグランツーリズモの走りが一変する。アクセルワークに対する反応が鋭くなり、高められた排気音がドライバーの気分を高ぶらせる。

338kWの最高出力を発生する回転数が7000回転という高回転型のエンジンであると同時に、回せば回しただけパワーが盛り上がるので回す意味は十分。正に官能的なエンジンである。ただ、スポーツモードを生かして走れるようなシーンは日本にはほとんどない。

20インチの偏平タイヤを履くだけに、乗り心地はかなり硬めに感じられる。でも前25/後35という超偏平タイヤであることを考えると、むしろ良好な乗り心地が確保されたという印象だ。

クーペボディながら後席には大人が乗れるだけの居住空間があり、トランクにも一定の容量があるので、正に"グランツーリズモ"としての使い方ができる。

車両本体価格は1800万円で今回の試乗車には、カーボンインテリアなど300万円相当のオプションが装着されていた。この価格帯のクルマを買える人に向けて内装関係には豊富なオプションが用意されている。

■5つ星評価
パッケージング:★★★
インテリア/居住性:★★★
パワーソース:★★★★
フットワーク:★★★
オススメ度:★★

松下宏|自動車評論家
1951年群馬県前橋市生まれ。自動車業界誌記者、クルマ雑誌編集者を経てフリーランサーに。税金、保険、諸費用など、クルマとお金に関係する経済的な話に強いことで知られる。ほぼ毎日、ネット上に日記を執筆中。

《松下宏》

ピックアップ

レスポンス公式TikTok

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. トヨタのミッドシップスポーツ『MR2』、2028年復活へ…400ps超+AWDか
  2. 【シトロエン ベルランゴ SABLE 新型試乗】すべてがウェル・バランスに整ったクルマだ…島崎七生人
  3. 高校生の時に手に入れた愛車を23年掛けて自分色に染め上げる…CARTUNE ALL USERS MEET神戸
  4. 「音が良くなったら目的もなく乗りたくなる」レガシィにDSP&サブウーファーを追加した結果[car audio newcomer]by custom & car Audio PARADA 後編
  5. 『ジムニーノマド』を角目にカスタム、「90sアメリカンSUV仕様」発表へ…東京オートサロン2027
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 【全文PDFプレカン】日産自動車 長期ビジョン発表会
  2. EU「欧州製EV」優遇へ、産業加速法を審議---売れるEVと売れないEV
  3. 廃棄ガラスのフロート板ガラス水平リサイクルに成功、日本板硝子と板硝子協会が国内初実証
  4. 出光興産、使用済みプラスチックからナフサ製造に成功…グループ一貫の資源循環体制を構築
  5. タイヤ整備向け記録・管理アプリ「e-整備TIRE」、ナンバープレート撮影で車両データを自動取得…KTCが10月提供開始
ランキングをもっと見る