JR西日本は、一部在来線に使用している座席用布地(モケット)が省令で求められている難燃性基準の一部を満たしていなかったと公表した。対象の座席用布地は3月31日までに取り替えられ、完了するまでは布地に難燃剤を塗布する予定。
座席用布地が難燃性基準の一部を満たしていなかった原因は、座席用布地の納品を担当していたメーカーが布地の製造工程で材料変更をしたにもかかわらず、難燃性の確認が行わなかったからとしている。
対象の座席用布地は、優先座席のブルーとブラウン。近畿統括本部、金沢支社、福知山支社、岡山支社、米子支社、広島支社内の217両で使用されている。
JR西日本は、難燃性基準を満たさなければならない材料を納めているメーカーに対し、製造工程や材料の変更の有無にかかわらず、報告を徹底させる再発防止策を併せて発表している。