国際NGO団体とSAPジャパン、被災地水産業の復興を支援するため和船10隻を寄贈

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オペレーション・ブレッシング・インターナショナルが塩釜市に和船10隻を寄贈
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国際NGO団体のオペレーション・ブレッシング・インターナショナル(OBI)は、東日本大震災の被災地水産業の復興を支援するため、ワカメや牡蠣の養殖業を営む宮城県の漁業関係者に和船10隻を寄贈した。

今回の支援事業は、塩釜市でワカメ収穫時期に合わせて、震災直後から被災地で支援活動を続けているSAPジャパンとOBIが共同で実施されるもの。

震災から2年が経過したものの、塩釜市ではワカメや牡蠣養殖などに必要な小型の漁船(和船)が震災の打撃による製造数の減少で、手しにくい状況が続いている。OBI、SAPジャパンは地元の漁業関係者と相談しながら漁船の設計を行い、中国河南省の造船所で製造した23フィート新艇和船6隻、中古和船4隻を寄贈した。

新造船の6隻は東日本大震災を報道で知り、心を痛めていた中国の造船会社の社長が、被災地の漁業者のためにと生産ラインをフル稼働させ、2カ月足らずで製造した。

ソフトウェア企業のSAPアジアパシフィックジャパンが、SAPジャパンを通じて、和船購入の資金を提供した。SAPでは昨年も同様な和船プロジェクトを宮城県気仙沼や南三陸町で行い、OBIと共同で三陸仕様の和船15隻を寄贈した。

今回3回目となる和船寄贈によってSAPでは合計25隻の和船を宮城県の漁業関係者に寄贈したことになる。OBIは今回で7回目の和船寄贈で、合計91隻の和船を漁業関係者に寄贈した。

《レスポンス編集部》

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