自工会豊田会長、春闘はデフレ脱却に寄与できる結果に
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豊田会長は、「いわゆるアベノミクスで2%のインフレ目標によるデフレ脱却が掲げられており、賃金が上がらなければ(物価上昇へと)回らないので、その引上げが今春闘の課題だった」と指摘。満額が相次いだ一時金の回答などによって「組合員の生活の安心にもつながることになるだろう」と、評価した。
トヨタ自動車の妥結内容については「一時金のほかにも賃金制度維持分があり、リーマン・ショックや超円高が続いた後も、毎年2%を超える引き上げを行ってきた」とし、今年の場合は一時金と合わせた組合員平均の収入増は「5.5%になる」と説明した。一時金の満額が注目されるなか、定期昇給分に相当する各社のそうした交渉努力についても「理解いただきたい」と述べた。
《池原照雄》