【スマート フォーツー エレクトリックドライブ 試乗】電気のチカラでスマートらしさを発揮…島崎七生人

試乗記 輸入車
スマート フォーツー エレクトリックドライブ
スマート フォーツー エレクトリックドライブ 全 5 枚 拡大写真

マイクロコンパクトカーの『スマート フォーツー』。このクルマにこそEV(電気自動車)は適任だろう……の思いは、試乗してみて、確信に変わった。

とにかく力強くスムースに走ってくれる。誤解を恐れずに言えば、『スマート』のような小さなクルマは、50ccのスクーターのように変速機など使わず(無段変速で)ひと息に走りきるのが似合う。そんなスムースさが実現されているのだ。また最新のスマートはガソリン車でも乗り味がなかりこなれているが、床下のバッテリーがさらにいい“ウェイト”になり、重厚な味すらある。ステアリングが適度な重さを保ち安心感があるのも、ガソリン車と同様だ。

バッテリー残量計、パワー計など、計器類、表示もシンプルでいい。一般ユーザーには理屈っぽい表示は不要で、直感的に知りたいことがわかるのが嬉しい。

CHAdeMO方式は採用しておらず、充電はAC200Vでフル充電ならおよそ8時間、航続距離は140km以上とのこと。自宅に普通充電の設備を用意して近距離で使う、まさにコミューターのイメージだ。が、それが“用途が限られる”とは思わない。すでにガソリンのスマートのオーナーなら、多くはセカンドカーだろうから“ed”への移行は無理がないだろう。また最近なら、たとえファーストカーでも、自己所有車のダウンサイジングは多くの人のセンスに合致するはずだから、受け容れられるに違いない。

■5つ星評価
パッケージング:★★★★
インテリア/居住性:★★★★
パワーソース:★★★★★
フットワーク:★★★★★
オススメ度:★★★★★

《島崎七生人》

島崎七生人

島崎七生人|AJAJ会員/モータージャーナリスト 1958年・東京生まれ。大学卒業後、編集制作会社に9年余勤務。雑誌・単行本の編集/執筆/撮影を経験後、1991年よりフリーランスとして活動を開始。以来自動車専門誌ほか、ウェブなどで執筆活動を展開、現在に至る。便宜上ジャーナリストを名乗るも、一般ユーザーの視点でクルマと接し、レポートするスタンスをとっている。

+ 続きを読む

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. ベントレーの超高級住宅、最上階は「55億円」 クルマで61階の自宅まで
  2. 日産の新型セダン『N7』、発売50日で受注2万台を突破
  3. 【ダイハツ ムーヴ 新型】「ポッキー入れ」にイルミネーション、軽自動車でも質感を“あきらめさせない”インテリアとは
  4. トヨタ RAV4 新型、PHEVのEV航続は150km
  5. タワーバーだけじゃない! ボディ補強パーツの最新事情と乗り味革命~カスタムHOW TO~
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「やっと日本仕様が見れるのか」新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』ついに上陸! 気になるのはサイズ?価格?
  2. 独自工会、EV減速でPHEVに着目、CNモビリティ実現へ10項目計画発表
  3. 茨城県内4エリアでBYDの大型EVバス「K8 2.0」が運行開始
  4. 中国EV「XPENG」、電動SUV2車種を改良…新電池は12分で80%充電可能
  5. コンチネンタル、EVモーター用の新センサー技術開発…精密な温度測定可能に
ランキングをもっと見る