トヨタ加藤副社長、TNGAでは「まとめ発注」導入

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堤工場 プリウス生産ライン(資料画像)
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トヨタ自動車の加藤光久副社長は3月27日に豊田市の本社工場内で記者会見し、新たな調達戦略として、できるだけ同一サプライヤーに多くの部品を注文する「まとめ発注」を導入する方針を示した。

同社の新しい開発手法である「TNGA」(トヨタ・ニュー・グローバル・アーキテクチャー)に連動した調達方針となる。TNGAでは部品の大幅な共用化を可能とするプラットフォーム(車台)の開発などを進めており、商品力を高めながら共用化などによる原価低減も強化する。

まとめ発注もその一環となるもので、加藤副社長は「従来は車種や各地域によって個別に調達することが多かったが、車種、地域、(将来の発注予約など)時間をまたいだ発注を推進する」と述べた。

サプライヤーの選別にもつながりそうだが、加藤副社長は「競争力を確保するうえからも、当社は複社発注を基本としており、それは変わらない」としたうえで「まとめるから、あなたのとこは無しね、というのは全くない。いい部品づくりに知恵を出し合ってやっていこうということだ」と話した。

ただ、地域をまたぐ場合は「どうグローバルで作っていかれるか」といった課題はあると指摘した。トヨタは2011年からTNGAの構築に着手しており、まずはFF車を対象にTNGAに基づく新モデルを2015年から順次投入する。

《池原照雄》

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