新日鉄住金ステンレス、省合金型二相ステンレス鋼が国内の船舶に初めて採用
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世界的に二相ステンレス鋼のケミカルタンカーへの適用が進んでいる中、これまで国内では、二相鋼ケミカルタンカーの建造実績はゼロだった。
新日鉄住金ステンレスは、省合金型二相ステンレス鋼NSSC2120が、2011年11月に日本海事協会から製造方法の承認を受けた。耐食性と強度を併せ持つNSSC2120を内航船や近海船に使用されるSUS304の代替材として受注活動を展開してきた。
今回、佐々木造船と伯方造船にNSSC2120のパフォーマンスと経済性が評価され、内航船のケミカルタンカーと油タンカーに採用された。
NSSC2120は今後、内航船以外にも大・中型ケミカルタンカーや大型プロダクト船(石油精製品輸送船)、タンカーの艤装品などへの適用を見込んでいる。更に海水淡水化プラントや土木・建設など、造船以外の分野でも幅広く適用が拡大している。
《レスポンス編集部》