東京メトロは、中期経営計画「東京メトロプラン2015~さらなる安心・成長・挑戦~」を策定した。
2013年度から2015年度までの3年間は、鉄道機能の強化で乗客に安心を提供するとともに、沿線の活性化により東京と成長すること、社員1人ひとりが困難な課題にも積極的に挑戦していくことを目指し、各種施策に取り組む。
重点施策では、震災対策、大規模浸水対策を推進する。ホームドアも整備する。有楽町線への設置完了に加え、銀座線へ設置するための調査や準備を進め、日比谷線・千代田線についても可能な限り早期に整備する。
東西線の混雑緩和や遅延防止のため、大規模な改良工事を実施するなど、抜本的な対策を実行する。バリアフリー設備の整備では、駅における1ルート整備(段差解消)を100%完了する。病院に近い駅などでは、2ルート目以降の整備を推進する。
東洋初の地下鉄として東京の街をつないできた銀座線は、開業90周年に向けて、21世紀にふさわしい地下鉄にリニューアルする。
沿線活性化では、沿線や相互直通運転先の各社などとの連携を深め「人の動き」を創出、地域全体の活性化を目指す。加えて、シニア・訪日外国人向けの商品開発を進める。
海外への展開では、ハノイ市都市鉄道運営組織設立を支援する。
3年間の設備投資計画は総額2851億円。内訳は安全対策に897億円、自然災害対策に85億円、輸送改善に186億円、旅客サービスに1050億円など鉄道事業に投資するほか、関連事業に191億円を投資する。
経営目標として2013年度~2015年度の3か年総額の連結キャッシュフローが3375億円、2015年度末の連結D/Eレシオが1.3倍、2015年度末の連結ROAが6.3%を目指す。