ASEAN地域では初となるニューエコスポスポーツのタイ投入が発表され、1.0リットルエコブーストエンジンを搭載した新型『フィエスタ』が公開されたバンコクモーターショー。
フォードのプレスカンファレンスは、タイをアジアの中心拠点に位置付けることを強調するものだった。
フォードタイランドの社長であるマット・ブラッドレー氏は「タイでは今後、ラインナップするモデル数も販売もさらに拡大していく。2013年は昨年比で35%の販売増を狙っている」とスピーチ。
その上で「アジア戦略もタイを拠点とし、生産設備もさらに強化していく」とアピールした。
実際、バンコク近郊のラヨーン県にあるフォードのタイ工場は、国内への供給だけでなく輸出拠点としてもその重要度が高まっている。発表されたばかりのフォーカス日本仕様も、生産はタイだ。
さらに驚いたのは、バンコクモーターショーでのプレスカンファレンスにフォードのCEO(最高経営責任者)であるアラン・ムラーリー氏がデトロイトから駆けつけてサプライズ登場したこと。これは、フォードにとってタイがどれだけ重要な場所であるかを示すなによりの意思表示といえるだろう。
ムラーリー氏は「2020年まで世界中でスモールカーとSUVの市場が拡大するだろう」としたうえで、「フォードは南アメリカとアジアに力を入れていく」ことを明らかにした。
そして「生産も販売もタイがアジアの中心拠点だ」とタイの重要度を繰り返し説いた。