【新聞ウォッチ】黒田相場 “急発進”、止まらぬ円安100円台突入も

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気になるニュース・気になる内幕---今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析するマスコミパトロール。

2013年4月9日付

●TPP日米事前協議合意、車・保険、日本、7月交渉参加坂へ(読売・1面)

●サッチャー元英首相死去、87歳「鉄の女』英経済再生(読売・1面)

●円一時99円台、株1万3000円回復(読売・2面)

●節電要請今夏見送り、数値目標付き、全社、電力に余力(朝日・1面)

●春から就活関係と不安、解禁後ろ倒し経団連容認(朝日・3面)

●パナソニック、音楽配信企業を買収、車用オーディオ事業を強化(朝日・6面)

●次世代自動車普及へ提言、規制改革会議、法改正で規制緩和(産経・10面)

●円安加速、製造業薄れる恩恵(東京・3面)

●メキシコが参加支持TPP交渉、日本と連携(日経・2面)

ひとくちコメント

90年代に「どうにもとまらない」という歌謡曲が大ヒットしたことがあったが、異次元の金融緩和策をぶち上げた「黒田相場」でも、円安・株高がどうにも止まらない。

8日午後の東京外国為替市場では、日本銀行の新たな量的緩和政策への期待感から円売りが加速。一時、1ドル=99円03銭をつけた。1ドル=99円台は2009年5月以来、約3年11カ月ぶりの円安ドル高水準だそうだ。

きょうの朝日は1面トップで「黒田相場世界リード」、毎日も「止まらぬ黒田相場」、日経は「黒田緩和、円安に持続力」などと取り上げている。8日の日経夕刊コラム「明日への話題」の中で、日産自動車の志賀俊之COOも「最近はめっきり6重苦と言う言葉を使わなくなった」と書いている。ちなみに、志賀COOが新年の新聞で予想した「今年の為替相場は「1ドル=80~90円」だった。嬉しすぎる“誤算”である。

ただ、自動車業界では多くの経営者は「100円が理想」としている。きょうの東京も「日本経済の姿は、かつての輸出依存型から大きく転換。円安のメリットは薄れており、さらなる円安進行は「むしろマイナス」と警戒する声も出ている」と報じている。100円台突破も時間の問題となったいま、嬉しすぎる“誤算”もまた、悩ましい。

《福田俊之》

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