大型トレーラーの逸脱は悪質な煽りが原因、危険運転罪で起訴

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今年3月、東京都大田区内を走行していた大型トレーラーの荷台部分が対向車に衝突。対向車を運転していた男性が死亡した事故について、東京地検は4月5日、トレーラーを運転してた45歳の男を危険運転致死などの罪で起訴した。

問題の事故は2013年3月15日の午前10時20分ごろ発生している。大田区南蒲田1丁目付近の国道15号(片側2車線の直線区間)を走行していた大型トレーラーが車線変更をした際、荷台部分が対向車線側へ逸脱。対向車線を順走していた軽ワゴン車の右側面部に衝突し、運転していた神奈川県横浜市内に在住する43歳の男性が死亡した。

トレーラーはそのまま逃走したが、約30分後に6kmほど離れた場所で荷台部分に衝突痕のある車両を発見。運転していた45歳の男は衝突の事実を認めたため、後に自動車運転過失致死や道路交通法違反(ひき逃げ)容疑でこの男を逮捕している。

当初は車線変更時の運転ミスとみられていたが、その後の調べで前走車に追い抜かれたことに男が立腹し、このクルマを追走するだけでなく、走行妨害を行っていた最中に事故が起きていたことが判明した。男は前走車を強引に追い抜き、その進路を塞ぐ目的で車線変更を行い、さらには急ブレーキも掛けていた。トレーラーはこの際に挙動を乱し、荷台部分が対向車線側に飛び込んでいた。

検察では「悪質な煽り運転が事故を引き起こした」と判断。事故直前には制御不能な運転状態になっていたとして、危険運転致死罪を適用。こうした事実の発覚を恐れて逃走したものとして、道路交通法違反(ひき逃げ)の罪も併せて起訴している。

《石田真一》

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