米国の自動車最大手、GMのオーストラリア部門、ホールデンは4月8日、オーストラリアでのリストラ計画を発表した。
今回のリストラ計画は、オーストラリアで進むドル高を受けての対応。これにより、現地生産される小型セダンの『クルーズ』の需要が後退しているため、ホールデンは同車の減産に踏み切る。
ホールデンの発表によると、南オーストラリアの工場での1日当たりの生産台数を、現在の400台から335台へ縮小。この減産は8月1日から実施する予定だ。
さらに、エリザベス工場の従業員数を、およそ400名削減。ビクトリア州のメルボルンにある新車開発部門では、時間給労働者をおよそ100名減らす。合計でおよそ500名をリストラする計画。
ホールデンの新車開発部門のマイク・ドゥブルー会長は、「1年間、あらゆる可能性を探ってきたが、人員削減は最後の決断。今回は非常に困難な決断をした」と述べている。