東京商工リサーチが発表した3月の全国企業倒産状況によると倒産件数は前年同月比19.9%減の929件となり、3月として22年ぶりに1000件を割り込んだ。
負債総額は同52.3%減の1591億1000万円と半減した。負債総額は、4カ月連続マイナス。
金融円滑化法に基づく貸付条件変更後の倒産が過去最多となる38件発生した。
原因別では既往シワ寄せ(赤字累積)が9カ月連続で前年を上回った。「東日本大震災」が影響した「震災関連」倒産は35件だった。
負債額別では100億円以上の大型倒産が、2012年9月以来のゼロだった。上場企業の倒産は1件のみ。
産業別件数では震災復興需要の効果で、建設業の倒産件数が13カ月連続で前年同月を下回った。業種別ではスーパー、宿泊業などで前年同月を上回った。中小企業基本法に基づく中小企業の倒産件数も927件にとどまり、5カ月連続のマイナスとなった。