【ニューヨークモーターショー13】サイオン tC 、大胆チェンジ…モチーフはトヨタ 86

自動車 ニューモデル モーターショー
サイオン tC の2014年モデル(ニューヨークモーターショー13)
サイオン tC の2014年モデル(ニューヨークモーターショー13) 全 15 枚 拡大写真

3月27日、米国で開幕したニューヨークモーターショー13。トヨタ自動車の米国若者向けブランド、サイオンのブースでは、『tC』の2014年モデルがデビューを飾った。

tCは、サイオンの入門FFクーペ。サイオンは『xB』(日本名:トヨタ『カローラルミオン』)、『xD』(日本名:トヨタ『イスト』)をラインナップしているが、生産を終了した『セリカ』の顧客の受け皿となる北米専用クーペとして、2004年にtCを発売。2.4リットル直列4気筒ガソリンエンジン(最大出力161ps)を搭載していた。

2代目サイオンtCは2010年3月、ニューヨークモーターショー10で発表。初代よりもスポーティなキャラクターを鮮明にした。その代表例が、ヘルメットにヒントを得たキャビン形状。独特のウィンドウグラフィックスが、個性を放つ。ボディサイズは全長4420×全幅1796×全高1415mm、ホイールベース2700mm。

ニューヨークモーターショー13で初公開されたサイオンtCの2014年モデルは、現行型のデビューから3年を経て登場した初の大幅改良モデル。そのハイライトは、一新されたフロントマスク。グリル、ヘッドライト、ボンネット、バンパーを大胆に変更。トヨタ自動車の新型FRスポーツカー、『86』は、米国ではサイオン『FR-S』として販売中だが、このFR-Sをモチーフにしたフロントマスクが、2014年モデルに導入された。

リア周りでは、バンパーとテールランプを変更。バンパー中央をブラックアウトしたデザインは、FR-Sがモチーフ。テールランプには、LEDを組み込む。

搭載エンジンに変更はない。2.5リットル直列4気筒ガソリン「デュアルVVT-i」は、最大出力179ps、最大トルク23.9kgmを引き出す。トランスミッションは、6速MTと、改良版の6速AT。この6速ATは、従来よりもギアチェンジの速さがほぼ2倍に。シフトダウン時には、レブマッチング機能が付く。

足回りは、スタビライザーやダンパーのチューニングを変更。ボディ剛性も引き上げた。電動パワーステアリングも再チューニング。ダークグレー仕上げの18インチアルミホイールは新デザインで、225/45R18サイズのタイヤを組み合わせる。

インテリアは、素材の見直しでクオリティを向上。オーディオも最新の液晶画面付きとなり、6.1インチのタッチパネルが付いた。このオーディオは2014年モデルのtCを皮切りに、サイオン全車に拡大展開する予定だ。

ニューヨークモーターショー13のプレスカンファレンスには、米国トヨタ販売のサイオン担当、Doug Murtha副社長が登壇。「tCは、いまやサイオン全販売の40%を占める成功車種。2014年モデルは同車のコアバリューはそのままに、現代のドライバーを興奮させるべく、デザイナーが腕を奮った」と述べている。

《森脇稔》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 狭い道! 制限1.9mだが何かがおかしい…東京都小金井市
  2. 4億円オーバーのV12エンジン搭載「完全アナログ」なハイパーカー登場!
  3. マッスルカーにはやっぱりエンジン!新型『チャージャー』登場に「センス抜群!」「これなら日本でも」など反響
  4. ポルシェ、新型『911カップ』発表…520馬力にパワーアップ
  5. トヨタ『ハリアー』6年ぶりのフルモデルチェンジへ…注目ニュースベスト5 2025年上期
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る