JSRは、グループ企業である韓国の錦湖ポリケムがEPDM(エチレン・プロピレンゴム)事業の供給体制強化を図るため、現在建設中の第2工場に年間6万トンの生産ラインを追加増設すると発表した。
第2工場は生産能力が年産6万トンで今年9月に稼働する予定。追加増設ラインは、2014年7月に着工し、2015年9月に生産開始する予定。
EPDMは、自動車部品、電気/電線絶縁被覆材、タイヤチューブ、一般産業用ゴム部品など、生活の中で幅広く使用される合成ゴムの一つ。
錦湖ポリケムは、1988年1月に年産1万3000トン規模のプラントを立上げ、韓国で初めてEPDMを生産し、自動車向けに供給してきた。同社はこれまで3度の能力増強を行い、現在は年産9万トンの生産能力を持つ。第2工場と今回追加増設する生産ライン稼働後の生産能力は合計21万トンとなる。
JSRグループ全体では、JSR鹿島工場の年産3万6000トンと合わせ24万6000トンのEPDM生産能力を保有することになり、アジアの自動車生産の拡大と、グローバル化を加速する韓国自動車部品メーカーの需要増加に対応した供給体制を構築する。