AMAスーパークロスの第14戦は、4月13日の日曜日にミネアポリスのメトロドームに4万8846人の観衆を集めて行われ、450SXクラスではスタジアムのすぐ近くにあるベル・プレーヌ出身のライアン・ダンジーが、ライアン・ビロポトとの激しいデッドヒートに打ち勝って勝利を収めた。
450SXクラスの決勝では、スタートに定評のあるモトコンセプツ・レーシングのマイク・アレッシがホールショットを奪ったが、チャンピオンシップ・リーダーのモンスターエナジー・カワサキのライアン・ビロポトがリードを奪うまでに長い時間を要さなかった。そしてそのすぐ後に続くダンジーがアレッシをパスして、20ラップのメインイベントのステージが整った。
ビロポトとダンジーは早い時期に強いペースを保ち、最終的には3番手のロックスター・エナジー・レーシングのデビ・ミルサップスとの差を広げることとなった。彼等は最初の15ラップの間約1秒の間隔を保ったが、ラップ遅れに出くわしたことでダンジーがビロポトに詰め寄り、第16ラップでフィニッシュラインを通過する際、観客の声援が爆発すると共にリードを奪った。
そしてスタートストレートの後にビロポトがトップのスポットを奪い返した時、このデュオは観客を総立ちのままにした。その後トラックの最初のリズムセクションでダンジーはビロポトと並び、そのままの状態で3分の1のラップを走行し、ダンジーが再びポジションを奪い返してキャリア13度目の450SXクラスの勝利を手にした。
「何て走りだ。ライアンと自分はハードにチャージし合って、彼はずっと公正さを保った。自分がトップに立ったのは、しばらくぶりのことだ。だがファン達の目の前で、これは本当に驚異的だった。自分達は観客の声援を聞くことができた。それはとても音が大きく、今までこんな風に感じたことはなかった。故郷の観衆の前で勝てたことは、とても素晴らしい。こんなことは、夢に見たこともなかった。」と勝利したダンジーは興奮した様子で語った。
「自分とライアン(ダンジー)は凄いレースをした。ファンは信じ難いほどだった。彼等がライアンを支持していることは知っていたが、全てのターンで彼等の声援を聞けたことは素晴らしかった。トラックはタフで、幾つかのエリアで単一のラインしか使えなかった。そしてライアンは自分がどこを通るかを見極め、他のことを試した。それは総合的にとてもよい夜だった。」と2位となったライアン・ビロポトは語った。
デビ・ミルサップスは3位で表彰台に立ったが、チャンピオンシップで少し後退することとなった。ビロポトは次のホームレースにリードを保ったまま臨むこととなり、ミルサップスを交わして総合2位となったダンジーに22ポイントの差を保持している。
尚、AMAスーパークロスの第15戦は次の土曜日(4月20日)に西海岸へ戻り、シアトルのセンチュリーフィールドにて開催される予定である。
450SXクラス第13戦結果
1.ライアン・ダンジー(KTM)
2.ライアン・ビロポト(カワサキ)
3.デビ・ミルサップス(スズキ)
4.ジャスティン・バルシア(ホンダ)
5.チャド・リード(ホンダ)
450SXクラスシーズン累積ポイント
1.ライアン・ビロポト(カワサキ)-299
2.ライアン・ダンジー(KTM)-277
3.デビ・ミルサップス(スズキ)-276
4.ジャスティン・バルシア(ホンダ)-220
5.チャド・リード(ホンダ)-212